ツグミとシロハラの違い:冬のフィールドでよくある誤認
冬の公園や農道、草地などでよく見かける中型の鳥。それが「ツグミ」と「シロハラ」です。
どちらも落ち葉の中を歩きながらエサを探している姿がよく似ていて、最初のうちは見分けが難しい鳥たちです。
この記事では、ツグミとシロハラの違いを、見た目・鳴き声・行動・生息地などからやさしく解説していきます。
見た目の違い:胸の模様がカギ!
ツグミ(鶇)

- 体長:約24cm(ハトより小さく、スズメより大きい)
- 体色:背中は暗い灰褐色、腹部は白く、胸に黒い斑点が細かく並ぶ
- 顔には淡い眉斑(まゆばん/眉のような線)があり、きりっとした表情
シロハラ(白腹)

- 体長:ほぼツグミと同じ(23〜24cm)
- 体色:名前の通り腹部は真っ白。胸にも模様はなく、のっぺりした印象
- 背中は灰色〜オリーブ色で、全体的にやわらかい雰囲気
- 顔立ちは丸く、目の下にうっすら線が入る個体も
🔍 見分けポイント
- ツグミ=胸に斑点がある → シャープでコントラスト強め
- シロハラ=胸が真っ白 → 柔らかく、全体にグラデーション的な印象
鳴き声の違い:聞き慣れると意外と簡単
ツグミの鳴き声
- 地鳴きは「グェッ」「グルル」など、濁った短い声
- 警戒時や飛び立つ瞬間によく鳴く
- 繁殖期以外はあまりさえずらない
シロハラの鳴き声
- 地鳴きは「キョキョッ」「クワッ」など、しゃがれた金属的な声
- 驚いたときや移動中によく発する
- さえずりは地味で、普段はあまり聞かれない
🎧 聞き分けのコツ
- 「濁っている&低い」→ツグミ
- 「乾いていて金属的」→シロハラ
どちらも声のバリエーションが少ないため、聞き比べて覚えると識別の武器になります。
行動と動きの違い
| 比較項目 | ツグミ | シロハラ |
|---|---|---|
| 動き方 | ピョンピョンと跳ねる | 歩くように移動することが多い |
| 警戒心 | 比較的強く、すぐ飛び立つ | 少し落ち着いていて観察しやすい |
| よくいる場所 | 草地、田畑、公園の開けた場所 | 藪の近く、林のふち、落ち葉の積もった林床 |
| 群れ方 | 単独または数羽 | 基本単独行動、まれにペアや小群も |
🕊️ しぐさにも注目
- ツグミは立ち姿がシュッとしていて、まっすぐ背筋を伸ばすようにとまることが多いです。
- シロハラは少しかがんだような姿勢で、首を縮めてリラックスして見えることが多いです。
季節と見られる場所
- 両種とも冬鳥で、秋の終わりごろから日本にやってきて、春には繁殖地へ帰っていきます。
- ツグミはより開けた環境(公園の芝生、田んぼ、畑など)を好みます。
- シロハラは林縁や茂みの中など、少し隠れられる場所を選ぶ傾向があります。
📍 出会いやすさの違い
- 公園の芝生で1羽だけピョンピョン動いてたらツグミ
- 茂みの下でカサカサ音がしたらシロハラ、というケースがよくあります。
見分けチェックリスト
| 項目 | ツグミ | シロハラ |
|---|---|---|
| 胸の模様 | 黒い斑点がある | 無地で真っ白〜グレー |
| 体の色 | コントラスト強め | 全体的に淡いグラデーション調 |
| 鳴き声 | 濁った「グェ」系 | 金属的な「キョキョ」系 |
| 動き | 跳ねる | 歩く |
| よくいる場所 | 草地・開けた地面 | 林縁・藪の中・落ち葉の積もった地面 |
まとめ:名前も姿も地味だけど、実はキャラが濃い
ツグミもシロハラも、「派手ではないけれど味のある冬鳥」として、冬のバードウォッチングの入門編にぴったりの存在です。
見分けられるようになると、散歩の途中の1シーンがちょっと特別な時間になります。
ぜひ、次に野外で「中型で地味な鳥」を見かけたら、胸の模様や動き、声に注目してみてください。
その子がツグミなのか、シロハラなのか、自信を持って言える日がすぐに来るはずです。

