メジロとウグイスの違い:春の代表選手を正しく知ろう
春になると、庭や公園でよく見かける小さな鳥たち。中でも「メジロ」と「ウグイス」は、見た目も名前も印象的で、日本人にとってとても馴染み深い存在です。しかし、実はこの2種、見た目と鳴き声が入れ替わって覚えられていることが非常に多いのです。
この記事では、そんな“春の定番コンビ”とも言えるメジロとウグイスの違いを、外見・鳴き声・行動・生息場所の観点からわかりやすく解説していきます。
見た目の違い:ウグイス色なのはメジロ!?
メジロの特徴

- 体長:約12cm(スズメより小さい)
- 鮮やかな黄緑色の羽毛が全身を覆う
- 目の周りに**白いアイリング(メジロ=目白)**があり、これが大きな識別ポイント
- 胸から腹は淡い白色〜黄色
ウグイスの特徴

- 体長:約15cm(メジロよりやや大きい)
- 地味な茶色〜オリーブ褐色の羽毛
- 目立った模様はなく、全体的に“すっきりした茶色い小鳥”という印象
- 尾が長めで、枝に止まったときに尾羽を上下に動かすことが多い
🎨 勘違いポイント!
「ウグイス色」として知られる黄緑色は、実はウグイスではなくメジロの色です。本物のウグイスはかなり地味な茶色なので、見た目だけで名前を連想すると、ほぼ逆になってしまいます。
鳴き声の違い:「ホーホケキョ」はどっち?
ウグイスの鳴き声(さえずり)
- 春の代名詞「ホーホケキョ」はウグイスのさえずり
- 美しく澄んだ音色で、縄張りや求愛のために繁殖期のオスが鳴く
- 地鳴きは「チャッ、チャッ」と地味な声(冬場によく聞こえる)
メジロの鳴き声
- 高く速いピチピチした連続音:「チーチー」「チュルチュル」など
- 明るくて元気な印象だが、やや雑然としていて美声ではない
- 地鳴きとさえずりの差がわかりづらく、常に小声でおしゃべりしている印象
🎧 勘違いされがちな理由
目立つ黄緑色のメジロが庭に現れて鳴いていると、「ホーホケキョ」と鳴いているように見えてしまいがち。しかし、実際にその美しいさえずりを発しているのは茂みの奥に潜む地味なウグイスです。
行動の違いと観察のポイント
| 比較項目 | メジロ | ウグイス |
|---|---|---|
| 活動エリア | 木の枝の高い場所・花のあるところ | 藪や低木の中 |
| 群れ方 | 数羽で行動することが多い | 基本的に単独 |
| 食性 | 花の蜜や果物、昆虫 | 主に昆虫・小さなクモなど |
| 人懐っこさ | 比較的近くに来る | 警戒心が強く、見つけにくい |
🌸 観察のコツ
- メジロは梅や桜の花によくやってきて蜜を吸うため、春先には写真映えするシーンをよく見かけます。
- ウグイスは繁殖期以外は「藪の中の声だけの鳥」。見た目を確認するのは難易度高めです。
名前がこんがらがる理由と対処法
なぜ混同されるのか?
- 見た目の鮮やかさと「ウグイス色」の刷り込み
- 鳴き声を発している鳥が見えにくく、視覚と音の誤連結が起こりやすい
- 昔からの文化(和菓子や衣類の「ウグイス色」など)が混乱の原因にも
混同しない覚え方
- 「ウグイスはホーホケキョ。でも姿は見えにくい」
- 「メジロは見た目は目立つけど、鳴き声はガチャガチャ」
- 「名前ではなく、“声と見た目”をセットで覚える」
📚 豆知識
かつての俳句や短歌、茶の湯の世界では、ウグイスの鳴き声を「春告鳥(はるつげどり)」として詠む文化がありました。見た目ではなく「声」の印象が重視されていた名残ですね。
まとめ:見た目と声を逆にしないで!
| 鳥名 | 見た目 | 鳴き声 |
|---|---|---|
| メジロ | 黄緑色で目の周りに白い輪 | チーチー、チュルチュル(高くて速い) |
| ウグイス | 地味な茶色〜灰褐色 | ホーホケキョ(美声) |
春のフィールドでは、この2種を見かけることが多く、混同しやすい鳥の代表格です。でも、それぞれに魅力的な特徴があり、見分けがつくようになると観察がぐんと楽しくなります。
次に梅の花の下で小鳥を見かけたら、**「その鳴き声、本当にその子から出てる?」**と、ちょっと立ち止まってみてください。きっと鳥見の世界が広がりますよ。
